淋病とは
淋病(淋菌感染症)は、クラミジアと同じくらいよく知られている性病です。もし、淋病を持った人とセックスした場合、1回のセックスで約30%の確率で感染します。クラミジアと同様に非常に感染率の高い性病です。
また、自然治癒に期待して淋病を放置しておくと、男性の場合は無精子病、女性の場合は子宮頚管(子宮の入り口)で炎症を起こして不妊症になる恐れもあります。
淋病感染は死に直結する性病ではありませんが、人生を狂わせる病気であることは間違いありません。
性器に違和感を感じた場合は、まず早期検査・早期治療が大切になります。
淋病の症状
男性と女性の主な症状をそれぞれご紹介します。
女性の淋病症状
女性の場合は淋病の症状がでにくく、発見がおくれることがあります。もし性器に違和感をもった場合は、お近くの病院(性病科・泌尿器科・産婦人科など)で検査してもらいましょう。訳があって、病院に行けない場合は、性病検査キットを試してみることをお勧めします。
- おりものが増える
- おりものに黄色の膿が混じる
- 尿道から膿が出る
- 性器のかゆみ・腫れ
- 下腹部の痛み
男性の淋病症状
男性の場合は、主に尿道に症状が出ます。排尿時に痛みや膿がでるため、女性よりも症状に気づきやすい傾向があります。勃起時に痛みがでる場合もあり、それが原因でED(勃起不全)となる人もいます。治療せずに放置すると、精巣上体炎となり、完治しても無精子病となることもあります。病院での検査や、性病検査キットで早期検査をおこなうようにしましょう。
- 尿道のかゆみ
- 排尿時にヒリヒリ痛む
- 尿から黄色い膿がでる
- ペニスの先が赤く腫れる
- 勃起時の痛み
淋病にかかりやすい年齢
構成労働省の性感染症報告数によると、20~24歳が最多で22%、続いて25~29歳が19%程度となっています。ちょうど高校生・大学生(15~24歳)の年齢に3分の1の人が淋病にかかっていることになります。また、30代でも、感染者の割合は27%程度あるので、社会人になってからも多く感染していることがわかります。
参考:性感染症報告 平成26年
淋病の薬
淋病の薬にはアジー(アジスロマイシン)がよく使われます。アジーは細菌を殺菌する抗生物質で、マイコプラズマやクラミジアという細菌にも有効です。1回の服用で済み、2週間程度で効果が出てきます。毎日飲む必要がないので手軽で人気の抗生物質です。
公開日:
最終更新日:2016/04/17